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理事長

 

私が皆様へ今年度、第14回学術大会へのご挨拶を書き起こしている時期が、ちょうど熊本地震から4日目の時です。地震による被害を受けられた皆様、そのご家族の皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。

さて、今回の学術大会のテーマは「ネット社会におけるメンタルケアの役割」と題して行われます。
熊本地震でもSNSの普及で物資が滞っている避難場所を次々とSNSでリツイートされ物資が供給されたり、家族の安否確認においてもインターネットが活躍しています。しかし、この混乱で善意のインターネット利用ではなく不確かな情報を拡散させるなどの、悪意のあるインターネット利用も発生しているのも事実です。

善悪両面で利用についてのモラルに賛否が分かれるインターネットですが、利便性という観点からも、メンタルケアの世界でもインターネットを利用した様々な研究や実証がなされています。
インターネットを使ったカウンセリングは実際にどのように行われているのか。また、これからどのようにインターネットを利用したメンタルケアが行われるのか。その際、インターネット社会でどのように安全にして、利便性を活用できる適切な知識と技術を有し、インターネットを利用したメンタルケアを行わなければなりません。そして、インターネットは無限の可能性を広げますが、メンタルケアにおいてはその限界についても知っておかなければなりません。

今大会をきっかけに、インターネットにおけるメンタルケアのメリット、デメリット、インターネットを利用した場合メンタルケアでどのような知識と技術を身につけなければならないのかの考えを巡らしていただけると幸いです。

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